意外と知らないお墓参りのマナー
2017.04.24

お坊さんお墓参りに行ったとき、どのようにお参りしているでしょうか。年長者にいわれるがままに従ってお参りしてきたという人は、いざ自分一人でお墓参りをしたときに「あれ?どういう手順だった?」と迷いやすいものです。シンプルなようで、意外と知らないお墓参りのマナーをマスターしてみませんか。ストーリー仕立てで覚えれば、きっと次からは迷いません。

お墓参りは、先祖の第二の家であるお墓をきれいにするところから始まります。まずは、お墓の入り口で一礼しましょう。人の家にお邪魔するときと同じです。「これからお墓参りをさせていただきます。まずはお掃除させて下さい」という気持ちを込めて礼をします。次に、雑草を抜き枯葉を掃くなど墓石の周りを綺麗にし、花立や線香立てなどが汚れていたら洗います。最後に「先祖代々の墓」などと彫られた棹石を、雑巾などで磨いてお掃除は完了です。墓石は意外と傷つきやすいため、たわしなどでこするのではなく、雑巾かスポンジを使って優しく磨きましょう。仕上げに墓石へお茶をかける習慣のあるところがありますが、茶渋がついてしまうため、墓石を美しく保つという視点からみると避けたほうが良いと思われます。

墓石をピカピカにし、お墓周りがスッキリしたところで、ご先祖様にはゆっくりお食事をしてもらいます。お花を飾り、お水かお茶をお供えし、持参してきた故人の好物などをお供えしましょう。お花や供物の向きは、「故人にお供えする」という考え方からすれば墓石のほうに向けたほうが良いと思う人もいるかもしれませんが、お花を墓石のほうへ向けるのは明らかに不自然です。お花もお供えも、見栄えよく飾りましょう。

次に線香をお供えして黙祷し、故人の冥福を祈るとともに、いつも見守ってくれている先祖に対して感謝の意を表します。たくさんの人がお参りするようなら、線香を束にして一気に火をつけ、火が全体に行き渡ったら手で仰いで火を消し、各人に配りましょう。線香立ては、寝かせて供えるタイプと立てて供えるタイプがあります。金網が施されているのは、寝かせるタイプと考えてよいでしょう。

黙祷が済んだら、後片付けをして終了です。野鳥や猫対策のためお供え物は残していかないという決まりがある霊園がほとんどですから、持参した袋などにお供え物を入れ、持ち帰ります。持ち帰ったお供え物は「先祖のおさがり」と呼ばれ、食べることでご利益に預かれるといわれていますので、衛生面に問題がなければ帰宅してからいただきましょう。お墓参りの最後には、墓石に一礼してから辞します。「それではお邪魔しました。また来ます」と、心のなかであいさつするのを忘れずに。

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